ROSE CHARLOTTE PERRIAND

稀代の女性アーティストに捧げる、
ばら作家、國枝啓司の現在までの最高傑作の「WABARA」。

Story

STORY OF ROSE CHARLOTTE PERRIAND

時代を超えて、2人のアーティストの日仏の関係から生まれたばら

CHARLOTTE PERRIAND

1903 - 1999
建築家・インテリアデザイナー

数々の名作とともに、その生き方も愛された女性アーティスト。
1927年サロン・ドートンヌに出展した「屋根裏のバー」が大反響を巻き起こす。

ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレとともに数々の作品を発表。
1937年、アトリエで一緒だった坂倉準三に誘われ、輸出工芸指導の顧問として来日。
1年余りの滞在期間に日本各地を柳宗理の案内でまわり、日本の伝統的な暮らしや美意識に深い感銘を受け、その後の作品に強く反映されている。

2019.10.2よりパリのルイヴィトン美術館で全館あげての大回顧展が開催される。

國枝啓司

1981年にフランス、ドイツ、オランダでの研修でバラの育種を知り、キャリアをスタート。

今上天皇陛下と雅子皇后陛下のご成婚時に雅子皇后自ら選んでいただいたバラ「プリンセスマサコ」を作出。

約25年の歳月を掛けて積み重ねた育種交配技術で作り上げたオリジナル品種を元に、2006年、日本の文化・美意識を反映し
た草花のようなばらのシリーズ「和ばら」をスタート。

現在まで60品種あまりを世に出す。「WABARA」として海外でも高い評価を受け、現在ケニア、コロンビア、アメリカ、イギリス、メキシコ、フランスに提携農園があり、そこで育てられた和ばらが世界に向け出荷されている。

ROSE CHARLOTTE PERRIAND

日本名:シャルロット・ペリアン
英文名:Rose CHARLOTTE PERRIAND
色:ブラウンベージュ~シャンパンゴールド
(季節、継時変化により色、香りが変化します)
花姿:シャクヤク咲き
花弁数:80~100枚程度(季節による変化あり)
樹形:木立性
ラインアップ:切り花、ブーケ、園芸苗 

新しく、自由で、独特な表現のなかに、普遍的で根源的なお花の要素をしっかりともつ。
ペリアン女史の残した足跡と日仏の文化交流に捧げるお花としてシャルロットペリアン大回顧展に合わせて作出、発表した。


國枝啓司が建築家でありデザイナーとして活躍したシャルロット・ペリアンに捧げるばらとしてつ くりあげた新しい品種で、シャルロット・ペリアン・アーカイヴからも公認をいただいたものです。

國枝啓司は、フランスでバラの育種を学び、「世界中の花屋さんに並ぶバラを作る」という夢を抱き、日本で1981年から育種を始めました。

2007年よりスタートした「和ばら」という國枝啓司の独自の世界観を表現は、12年の歳月をかけ、現在60品種を超えるまでになり、海外での生産・販売パートナーにも出会うことができ、国内外で「WABARA」として流通するようになりました。

フランスで育種を学んでから約40年の時を超え、少しずつ積み重ねた独自の世界観と品種の系譜「和ばら」。

現時点で最高傑作と國枝啓司が自負するこの品種を、再びフランスの地でシャルロットペリアン女史という偉大な人物とその足跡を象徴するバラとして、また日仏の交流、架け橋の象徴する花とすることができました。

國枝啓司自身が目指してきたバラを表現してくれている品種「ROSE CHARLOTTE PERRIAND」。

色、花姿、花弁の形や枚数と、今までのバラの世界にない新たなバラの姿であるものと確信しています。

2020年、このCharlotte PerriandさんとRose Charlotte Perriandのエピソードを基に、Aesop社より香水「Rōzu」が作出されました。

--國枝啓司コメント--

たくさんの方に愛されたペリアン女史のように、たくさんの方に様々なシーンで愛されるバラとなっていってもらえればと願っております。

そしてまた、確固たる信念のもとチャレンジされてきたペリアン女史のように、私もバラの歴史に残る作品を生み出せるよう、精進していきたいと思います。

* 2019年9月29日、シャルロット・ペリアンの没後20年にあたり、Fondation Louis Vuitton(ルイヴィトン美術館)で開催れている大回顧展のオープニングパーティーで展示、配布されました。